企業の資金調達の命綱!設備投資の立て方
一般的に企業が資金を確実に調達する為には、「設備投資計画」というものをしっかりと立てていかなければなりません。それでは、ここで言う「設備投資」とは、一体どのような特色を持つものなのでしょうか?これから「設備投資」をきちんと理解した上で、「設備投資計画」を立てていく為に必要なことを考えていきたいと思います。
普段何気なく経済情報誌を読んでいると、「設備投資」という言葉が時々目に飛び込んではきませんか?「設備投資」とは、一般的な企業が販促活動・生産における活動等を行うことを前提とした上で、生産・販促活動上でこれから使用するであろう工場や販売店の「有形固定資産」を取得することを言います。商品の特許等の「無形固定資産」の取得や、商品等の研究開発投資等も広い意味で「設備投資」に含まれているのです。これから企業が「設備投資」をする場合は、適切に「設備投資」を揃えた上で工場・販売店の既存のコンピューターや使用している機器の交換の時は、新しく工場や販売店を構える時、の大きく2つに分けられています。「設備投資」は、企業や事業を支えている為の基礎となる骨組みでもありますので、特に企業の販促活動には欠かせないモノとなっているのです。しかし、あまりに具体的に立ててしまった「設備投資計画」に沿って活動していくと、企業や事業の将来の収益の見込みがほぼ決まってきてしまうのです。「設備投資」は全般的な視点から企業や事業の将来の展開を見据えて戦略的に投資を行っていくことできますが、それと同時にリスクもよく把握しておかなければ企業や事業の業績が悪化してしまい、下手をすると収支の悪化を招いてしまいかねないというリスク面も含んでいるモノなのです。
では、ここでせっかく「設備投資」とは企業や事業の展開や販売活動の成長性の見込みに応じて戦略的に投資できるスグレモノの投資であると分かってきたところで、今度は「設備投資」の具体的なリスクについていくつか取り上げていってみることにしましょう。
1財務構成が悪化してしまう
この「設備投資」のリスクは、一件ごとにかかってしまう支出金額が原材料や労働力に釣り合わない位に半端ではない金額がかかってしまうことが多く、企業や事業の成長性や発展性が著しい分だけ「設備投資」が盛んですが、「設備投資」が盛んイコール調達する資金を借入金に依存しているということになりますので、企業や事業の資本構成がどんどん悪化していく、ということになってしまうのです。
2上がってしまう固定費
企業や事業で「設備投資」を行っていると金利などの固定費が大きく上がっていってしまう為、これらをフォローする操業度も並行して上がっていってしまうことになります。そこで操業度を削ってしまうと、一度上がってしまった固定費を削ることは至難の業なので企業や事業の収支を悪化させるというリスクが高くなっていってしまうのです。
3弾力的な対応に弊害が生じる
一度「設備投資」されると、企業や事業の自社製品の柔軟で弾力的な生産の対応が難しくなってきてしまうことがあります。状況によっては、その企業の既存の設備にひきずられたまま無限に当面変更できない自社製品の生産をしなければならない、という事態も発生しかねません。特に今の時代のように新製品から新製品へとユーザーの移り変わりの激しい時代ではこれが企業の命取りになってしまうこともあり得るのです。
これから「設備投資」による資金調達の計画を立てる場合は、これらの具体的なリスクを十分に把握した上で、長期的・広義的に判断戦略していくことがその企業や事業の未来を決めていくのです。